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最強?最凶!チェイニーを知るための8つキーワード

酒癖によるトラブル

若い頃に酒癖が悪かったチェイニーは、彼が仕えたブッシュ大統領と同じく、飲酒運転による逮捕歴がある。副大統領を務めていた2006年2月11日には、狩猟中に弁護士である友人に誤って発砲。
当時もチェイニーは酩酊中だったと言われ、この事故はすぐさまアメリカのテレビ番組でジョークのネタにされた。

心臓へのテロ対策

若い頃から心臓に持病があり、副大統領在任中までに5回の心臓発作を起こした。 TVシリーズ「HOMELAND」のシーズン2には米副大統領がテロリストにペースメイカーを遠隔操作されて殺されるエピソードがあるが、さすがはチェイニー、用意周到に自らのペースメーカーへのハッキング対策を行っていた。

同性愛者の娘との関係

妻リンとの間にふたりの娘をもうけている。本作で彼女たちは愛らしく活発な女の子として描かれているが、次女メアリーが思春期に同性愛者であることをカミングアウト。共和党の有力な支持基盤は同性愛や同性婚に不寛容なため、チェイニーはしばしば党の政策方針と娘への愛情の間で板挟みになった。

趣味はフライフィッシング

本作の劇中には、チェイニーがフライフィッシングを楽しむシーンが繰り返し挿入されている。 この “繰り返し”というところがポイントで、魚を釣るために忍耐強く時間を費やすその姿には、虎視眈々と権力の座を狙う彼の政治的な志向を、マッケイ監督が皮肉っぽく重ね合わせているようにも読み取れる。

しわがれ声の囁き魔

チェイニーはしわがれ声でボソボソと話す。ブッシュ大統領に「戦争の決断はあなたが下す」とイラク侵攻の決断を促すシーンのそれは、まさに“悪魔の囁き”のよう。また大衆向けの演説は苦手だったのか、劇中には下院議員選挙への出馬時に退屈な話で聴衆にそっぽを向かれるシーンが盛り込まれている。

石油利権でがっぽり!?

ブッシュ政権は「フセインは大量破壊兵器を持っている」との理由でイラク戦争を行ったが、大量破壊兵器はどこにもなかった。そのためイラクの石油利権を狙った戦争だという批判が絶えない。ちなみに対イラクの強硬派だったチェイニーは、世界有数の石油企業ハリバートンの元CEOで大株主である。

妻は著述家で活動的なセレブ

若き日は“ろくでなし”だったチェイニーを政界で押し上げたのは妻リン・チェイニーだった。文学博士号を持つ著述家であるリンは、全米人文科学基金の会長やテレビの政治討論番組の司会を務めるなど、夫に負けない華やかなキャリアを歩んだ。セカンドレディ時代にはエミネムの歌詞を非難したこともある。

師匠は保守強硬派の大物

チェイニーに政治家のイロハを伝授したドナルド・ラムズフェルドは、彼にとって師にあたる存在。
ところがブッシュ大統領のもとでチェイニーがナンバー2の副大統領を務めた際は、国防長官のラムズフェルドが下位となる立場逆転が起こった。政権内のネオコン(新保守主義者)も操り、単独行動的な外交を展開した。