『めぐり逢わせのお弁当』リテーシュ・バトラ監督最新作 映画『ベロニカとの記憶』 『めぐり逢わせのお弁当』リテーシュ・バトラ監督最新作 映画『ベロニカとの記憶』

奇妙な遺品が呼び覚ます、40年前の青春の秘密――。人生の謎を自ら解き明かす感動のミステリー。

初恋の記憶が、揺らぎだす。

ジム・ブロードベント『ウィークエンドはパリで』、シャーロット・ランプリング『さざなみ』、ミシェル・ドッカリー「ダウントン・アビー」、ハリエット・ウォルター『つぐない』、エミリー・モーティマー『ヒューゴの不思議な発明』
原作:「終わりの感覚」ジュリアン・バーンズ著(新潮社刊)2015年/イギリス/英語/108分/シネマスコープ/カラー/5.1ch/原題:The Sense of An Ending/日本語字幕:牧野琴子 配給:ロングライド 後援:ブリティッシュ・カウンシル
2018年1月20日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開

予告篇

イントロダクション

『めぐり逢わせのお弁当』監督と豪華英国俳優が贈る、記憶をめぐる感動のミステリー

 ヨーロッパでインド映画の歴史を書き換える大ヒットを記録し、そして日本でもロングラン大ヒットとなった『めぐり逢わせのお弁当』。リテーシュ・バトラ監督の待望の第二作目は、イギリスでもっとも権威のある文学賞、ブッカー賞に輝いたジュリアン・バーンズの小説「終わりの感覚」(新潮社)を映画化。監督自身も大ファンだったという小説のエッセンスとトーンを損なうことなく、非凡な演出手腕を発揮し、ロンドンを舞台に人生の謎を自ら解き明かす感動のミステリーを完成させた。
忘れていた過去の記憶を辿ることになる主人公トニーには、『アイリス』でアカデミー賞を受賞した名優ジム・ブロードベント。トニーの初恋の人ベロニカには、半世紀以上にわたって映画界で活躍するシャーロット・ランプリング。さらに『つぐない』のハリエット・ウォルター、「ダウントン・アビー」のミシェル・ドッカリーら、イギリスを代表する豪華な顔ぶれが揃った。

原作について

新潮クレスト・ブックス

「終わりの感覚」

ジュリアン・バーンズ 著 土屋政雄 訳(新潮社刊)
2011年度ブッカー賞受賞作

1700円(税別)

ストーリー

ロンドン。60歳を過ぎ、ひとり静かな生活を送るトニーの元に届いた、一通の手紙。そこから“記憶”をたどる物語が始まる。

引退生活を送るトニーの元にある日、見知らぬ弁護士から手紙が届く。あなたに日記を遺した女性がいると。その女性とは、40年も前の初恋の人ベロニカの母親だった。遺品の日記は、トニーの学生時代の親友のものだった。なぜベロニカの母親の元にその日記があったのか?そこには一体何が書かれているのか?
長い間忘れていた青春時代の記憶、若くして自殺した親友、初恋の秘密——。ベロニカとの再会を果たすことにより、トニーの記憶は大きく揺らぎ始める‥‥。過去の謎が明らかになった時、トニーは人生の真実を知ることになる。

スタッフ

リテーシュ・バトラ (監督) リテーシュ・バトラ(監督)

1979年6月12日、インドのムンバイ生まれ。自作脚本による長編デビュー作『めぐり逢わせのお弁当』(13)は、ムンバイのユニークなお弁当事情を背景にした心温まる物語で、カンヌ国際映画祭の批評家週間でプレミア上映されて大好評を博し、BAFTA賞(英国アカデミー賞)では非英語映画賞にノミネートされた。

2017年、長編第2作にあたる本作に続いて、ロバート・レッドフォード、ジェーン・フォンダ、マティアス・スーナールツ主演による第3作「夜が明けるまで」を完成させ、Netflixで配信。同年、ヴァラエティ紙の「注目すべき10人の監督」のひとりに選ばれた。

ニック・ペイン (脚本) ニック・ペイン(脚本)

1984年生まれの英国の人気劇作家。09年ジョージ・ディヴァイン賞受賞作「If There Is I Haven't Found It Yet(原題)」は、ニューヨークでも12年にジェイク・ギレンホール主演で上演。また12年にウエスト・エンドで絶賛されイヴニング・スタンダード賞を獲得、オリヴィエ賞にもノミネートされた「星ノ数ホド」は、15年に同じくギレンホールの主演によりブロードウェイで上演された。

現在、ノーベル賞数学者ポール・ディラックを描いた新作を執筆中。本作は初の映画脚本。

キャスト

ジム・ブロードベント (トニー・ウェブスター) ジム・ブロードベント(トニー・ウェブスター)

1949年5月24日、英国リンカン生まれ。『アイリス』(01)でアカデミー賞とゴールデングローブ賞、『ムーラン・ルージュ』(01)でBAFTA賞(英国アカデミー賞)の各助演男優賞を受賞した名優。『ハリー・ポッター』シリーズ(09、11)でも知られる。その後も『ウィークエンドはパリで』(13)、『パディントン』(14)、『ブルックリン』(15)、『ミス・シェパードをお手本に』(15)などに出演。最新作に『パディントン2』(17)がある。

シャーロット・ランプリング (ベロニカ・フォード) シャーロット・ランプリング(ベロニカ・フォード)

1946年2月5日、英国エセックス州生まれ。『ナック』(65)で映画デビュー以来、半世紀にわたって映画界の第一線で活躍している。『さざなみ』(15)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、「ロンドン・スパイ」(15)ではゴールデングローブ賞にノミネートされた。その他主な出演作は『鳩の翼』(97)、『スイミング・プール』(03)、『わたしを離さないで』(10)、『メランコリア』(11)、『アサシン クリード』(16)など。

ミシェル・ドッカリー(スージー・ウェブスター) ミシェル・ドッカリー(スージー・ウェブスター)

1981年12月15日、英国ロンドン郊外バーキング生まれ。TVシリーズ「ダウントン・アビー」(10~15)のメアリー・クローリー役でエミー賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞の主演女優賞にノミネート。出演映画は『ハンナ』(11)、『アンナ・カレーニナ』(12)、『フライト・ゲーム』(14)、『セルフレス 覚醒した記憶』(15)など。

エミリー・モーティマー (セーラ・フォード) エミリー・モーティマー(セーラ・フォード)

1971年12月1日、英国ロンドン生まれ。『猟人日記』(03)と『Dearフランキー』(04)でロンドン映画批評家協会賞にノミネート。主な出演作は『マッチポイント』(05)、『ラースと、その彼女』(07)、『シャッター アイランド』(10)、『ヒューゴの不思議な発明』(11)、『レオニー』(10)など。最新作は「Mary Poppins Returns(原題)」(18)。

ジョー・アルウィン(エイドリアン・フィン) ジョー・アルウィン(エイドリアン・フィン)

1991年2月21日、英国ロンドン生まれ。アン・リー監督「ビリー・リンの永遠の一日」(16/Amazonビデオ配信)でデビュー、ビリー役を演じた。今後の出演作は、エマ・ストーン主演「The Favourite(原題)」(18)、ニコール・キッドマン主演「Boy Erased(原題)」(18)、シアーシャ・ローナン主演「Mary Queen of Scots(原題)」(18)など。

ハリエット・ウォルター (マーガレット・ウェブスター) ハリエット・ウォルター(マーガレット・ウェブスター)

1950年9月24日、英国ロンドン生まれ。舞台「メアリー・スチュアート」でイヴニング・スタンダード賞を受賞、トニー賞にノミネートされた。映画は『バベル』(06)、『つぐない』(07)、『フランス組曲』(14)、TVでは「ダウントン・アビー」(13~15)、「ロンドン・スパイ」(15)、「ザ・クラウン」(16)などに出演。

ビリー・ハウル(若き日のトニー) ビリー・ハウル(若き日のトニー)

1989年11月9日、英国ストーク=オン=トレント生まれ。本作で映画デビュー後、クリストファー・ノーラン監督『ダンケルク』(17)に出演。最新作は「かもめ」の映画化「The Seagull(原題)」、「On Chesil Beach(原題)」(ともに17/シアーシャ・ローナン共演)など。

フレイア・メーバー (若き日のベロニカ) フレイア・メーバー(若き日のベロニカ)

1993年8月13日、英国グラスゴー生まれ。『サンシャイン/歌声が響く街』(13)でスコットランドBAFTA賞主演女優賞にノミネート。その他『アナザー』(15)、『セザンヌと過ごした時間』(16)などに出演している。

2018年1月20日(土)シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開