前作の『わたしは、ダニエル・ブレイク』で引退すると言っておられたが、撤回して『家族を想うとき』を作ってくれて、本当によかったと思う。現代に生きる私たちにはこの監督が必要だ。可能な限り、作品を撮り続けて欲しいと切に願う。
想田和弘(映画作家)
そうなったのはオマエのせいだろ、と突きつけてくる社会。 出口はどこにあるのか。出口を塞いでいるのは誰なのか。
武田砂鉄(ライター)
映画が終わる頃にはこの家族が肉親のような気持ちになります。 ブラック企業というよりブラック世界。 これはケン・ローチならではの愛情に溢れた作品で、道に迷った人類に対する警鐘でもあります。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
すれ違いながら想い合い、繋ぎ止めようと手を伸ばし、それでもじわり壊されていく。ただ幸せでいたいだけなのに、なんで、なんで、なんで…。 ラストシーンの余韻が止まりません。 これは日本も「じぶんごと」かもしれない。
小川彩佳(キャスター)
宅配ドライバーの夫と訪問介護の妻。14時間労働、理不尽な待遇、疲労とストレス、子供の不登校。これでもかとばかりの現実のあと、ラスト場面でSorry We Missed You. 音楽なしのタイトな演出が印象的。見れば忘れられない映画になるだろう。
小熊英二(社会学者)
前作『わたしは、ダニエル・ブレイク』公開後に引退撤回したケン・ローチ監督が、新自由主義経済の底辺にある一家の、酷烈な転落と絆を描く。袋小路の家族物語だが、変化を希求する監督の誠実な怒りが、懸命に生き抜く人々の気高い尊厳を立ちのぼらせる。何度も胸が熱くなった。またもや最高傑作。必見!
中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
誰も不幸になりませんように。祈るような気持ちで物語に没入した。厳しい現実のひんやりとしたリアリティの中から、人の心の温かさがしみ出てくる。衝撃のラストシーンに巨匠の怒りと愛を感じた。傑作を超えた神品。
茂木健一郎(脳科学者)
物語には常に現実を描く一面と妄想を描く一面があるが、この映画には妄想の要素はほとんどない。 ケン・ローチ監督はここから目をそらすことを許さない。 私たちの『働き方』はこれでいいのだろうか? 私たち一人一人が向き合うべき重い問いである。
柏木ハルコ(漫画家・「健康で文化的な最低限度の生活」)
これは他人事じゃない!効率優先のゆがんだ社会に翻弄されながらも、ささやかな幸せを求めて懸命に生きようとする家族。あまりにも切ないその姿に思わず「がんばれ!」と声援をおくらずにはいられなくなった。
柳澤秀夫(ジャーナリスト)
誰も望んでいないのに、すれ違う家族たち。 彼らが薄情なのか?いや、そうではない。 そうさせたものの正体に、じわりじわりとカメラが近づいていく。
荻上チキ(評論家・TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」パーソナリティ)
コメントが難しい。何を書いても作品の質量に届かない。ラストの家族の慟哭がいつまでも心に残る。ケン・ローチと同時代に同じ仕事をしている巡りあわせに感謝する。
森達也(作家・映画監督・明治大学特任教授)
小さな幸せさえも容赦なく破壊する搾取の連続。 これは遠く離れた国の話ではない、私たちの話だ。
山本太郎(れいわ新選組代表)
遠いイギリスの物語りなのに、まるで隣町の出来事のように身につまされてしまうのは何故だろう。 ヨーロッパを代表する名監督ケン・ローチの堂々たる作品。
山田洋次(映画監督)
ギリギリの生活の中で必死に生きる労働階級のある家族。家庭と労働とのジレンマによって、追い詰められていく彼らのありきたりな日常。資本主義社会で家族が生き抜く上での、理想と現実を容赦なく突きつける。ケン・ローチは、非常にオーソドックスな日常を切り取るだけだが、それがサイコ・サスペンス、サバイバル・ホラーにも見えてくる。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
前作の『わたしは、ダニエル・ブレイク』で引退すると言っておられたが、撤回して『家族を想うとき』を作ってくれて、本当によかったと思う。現代に生きる私たちにはこの監督が必要だ。可能な限り、作品を撮り続けて欲しいと切に願う。
想田和弘(映画作家)
そうなったのはオマエのせいだろ、と突きつけてくる社会。
出口はどこにあるのか。出口を塞いでいるのは誰なのか。
武田砂鉄(ライター)
映画が終わる頃にはこの家族が肉親のような気持ちになります。
ブラック企業というよりブラック世界。
これはケン・ローチならではの愛情に溢れた作品で、道に迷った人類に対する警鐘でもあります。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
すれ違いながら想い合い、繋ぎ止めようと手を伸ばし、それでもじわり壊されていく。ただ幸せでいたいだけなのに、なんで、なんで、なんで…。
ラストシーンの余韻が止まりません。
これは日本も「じぶんごと」かもしれない。
小川彩佳(キャスター)
宅配ドライバーの夫と訪問介護の妻。14時間労働、理不尽な待遇、疲労とストレス、子供の不登校。これでもかとばかりの現実のあと、ラスト場面でSorry We Missed You. 音楽なしのタイトな演出が印象的。見れば忘れられない映画になるだろう。
小熊英二(社会学者)
前作『わたしは、ダニエル・ブレイク』公開後に引退撤回したケン・ローチ監督が、新自由主義経済の底辺にある一家の、酷烈な転落と絆を描く。袋小路の家族物語だが、変化を希求する監督の誠実な怒りが、懸命に生き抜く人々の気高い尊厳を立ちのぼらせる。何度も胸が熱くなった。またもや最高傑作。必見!
中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
誰も不幸になりませんように。祈るような気持ちで物語に没入した。厳しい現実のひんやりとしたリアリティの中から、人の心の温かさがしみ出てくる。衝撃のラストシーンに巨匠の怒りと愛を感じた。傑作を超えた神品。
茂木健一郎(脳科学者)
物語には常に現実を描く一面と妄想を描く一面があるが、この映画には妄想の要素はほとんどない。
ケン・ローチ監督はここから目をそらすことを許さない。
私たちの『働き方』はこれでいいのだろうか?
私たち一人一人が向き合うべき重い問いである。
柏木ハルコ(漫画家・「健康で文化的な最低限度の生活」)
これは他人事じゃない!効率優先のゆがんだ社会に翻弄されながらも、ささやかな幸せを求めて懸命に生きようとする家族。あまりにも切ないその姿に思わず「がんばれ!」と声援をおくらずにはいられなくなった。
柳澤秀夫(ジャーナリスト)
誰も望んでいないのに、すれ違う家族たち。
彼らが薄情なのか?いや、そうではない。
そうさせたものの正体に、じわりじわりとカメラが近づいていく。
荻上チキ(評論家・TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」パーソナリティ)
コメントが難しい。何を書いても作品の質量に届かない。ラストの家族の慟哭がいつまでも心に残る。ケン・ローチと同時代に同じ仕事をしている巡りあわせに感謝する。
森達也(作家・映画監督・明治大学特任教授)
小さな幸せさえも容赦なく破壊する搾取の連続。
これは遠く離れた国の話ではない、私たちの話だ。
山本太郎(れいわ新選組代表)
遠いイギリスの物語りなのに、まるで隣町の出来事のように身につまされてしまうのは何故だろう。
ヨーロッパを代表する名監督ケン・ローチの堂々たる作品。
山田洋次(映画監督)
ギリギリの生活の中で必死に生きる労働階級のある家族。家庭と労働とのジレンマによって、追い詰められていく彼らのありきたりな日常。資本主義社会で家族が生き抜く上での、理想と現実を容赦なく突きつける。ケン・ローチは、非常にオーソドックスな日常を切り取るだけだが、それがサイコ・サスペンス、サバイバル・ホラーにも見えてくる。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
そうなったのはオマエのせいだろ、と突きつけてくる社会。
出口はどこにあるのか。出口を塞いでいるのは誰なのか。
武田砂鉄(ライター)
すれ違いながら想い合い、繋ぎ止めようと手を伸ばし、それでもじわり壊されていく。ただ幸せでいたいだけなのに、なんで、なんで、なんで…。
ラストシーンの余韻が止まりません。
これは日本も「じぶんごと」かもしれない。
小川彩佳(キャスター)
前作『わたしは、ダニエル・ブレイク』公開後に引退撤回したケン・ローチ監督が、新自由主義経済の底辺にある一家の、酷烈な転落と絆を描く。袋小路の家族物語だが、変化を希求する監督の誠実な怒りが、懸命に生き抜く人々の気高い尊厳を立ちのぼらせる。何度も胸が熱くなった。またもや最高傑作。必見!
中川敬(ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン)
物語には常に現実を描く一面と妄想を描く一面があるが、この映画には妄想の要素はほとんどない。
ケン・ローチ監督はここから目をそらすことを許さない。
私たちの『働き方』はこれでいいのだろうか?
私たち一人一人が向き合うべき重い問いである。
柏木ハルコ(漫画家・「健康で文化的な最低限度の生活」)
誰も望んでいないのに、すれ違う家族たち。
彼らが薄情なのか?いや、そうではない。
そうさせたものの正体に、じわりじわりとカメラが近づいていく。
荻上チキ(評論家・TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」パーソナリティ)
小さな幸せさえも容赦なく破壊する搾取の連続。
これは遠く離れた国の話ではない、私たちの話だ。
山本太郎(れいわ新選組代表)
ギリギリの生活の中で必死に生きる労働階級のある家族。家庭と労働とのジレンマによって、追い詰められていく彼らのありきたりな日常。資本主義社会で家族が生き抜く上での、理想と現実を容赦なく突きつける。ケン・ローチは、非常にオーソドックスな日常を切り取るだけだが、それがサイコ・サスペンス、サバイバル・ホラーにも見えてくる。
小島秀夫(ゲームクリエイター)