MENU

原作

名編集者パーキンズ“Max Perkins: Editor of Genius”
A・スコット・バーグ著、鈴木主税訳(草思社刊)

1978年に出版されたピューリッツァー賞作家A・スコット・バーグの処女作。
パーキンズを取り上げた大学の卒論をもとに、バーグは自らの足で資料を集め、数多くの人々に取材を重ね、中でもパーキンズの5人の娘と、彼が勤めた出版社スクリブナーズ社が全面協力した。
映画『ベストセラー~』では、パーキンズとトマス・ウルフの関係に焦点をあてているが、原作ではパーキンズの生い立ちから死まで、まさにその全人生を網羅している。フィッツジェラルド、ヘミングウェイの他にも、当時の有名作家が多数登場し、もはや一編集者の伝記ではなく、アメリカ文学とカルチャーがダイナミックに変わった時代の裏側を描いた一大ノンフィクション。と同時に、信念に従って生きることの美しさを伝えてくれる物語でもある。
本のサブタイトルで映画の原題でもある「GENIUS」には、“天才”と共に”守り神”という意味もある。

A・スコット・バーグ(原作/プロデューサー)A. SCOTT BERG

1949年、アメリカ、コネティカット州生まれ。1971年、プリンストン大学を卒業。名編集者マックスウェル・E・パーキンズをテーマにした卒業論文が英米文学科の賞を受け、それを1冊の伝記作品にまとめた著書「名編集者パーキンズ」はベストセラーとなり、全米図書賞を受賞。17年前にジョン・ローガンに会い映画化の申し出を受け、今回自ら製作も務めた。
その後も、「虹を掴んだ男 サミュエル・ゴールドウィン」、ピューリッツァー賞を受賞した「リンドバーグ─空から来た男」、ニューヨークタイムズのベストセラーで1位になったキャサリン・ヘプバーンの伝記的回想録「Kate Remembered」、第28代大統領の伝記「Wilson」などを発表する。

サウンドトラック

美しくドラマティックな旋律は、トニー賞音響賞受賞経験のある作曲家、アダム・コーク。 オーケストラ曲から1920年代のアメリカン・ジャズ、コーラス曲など印象的な場面を彩る様々な音楽を手掛けている。

<音楽:アダム・コーク>

オペラ/ミュージカルの作曲家で、共同作詞も行い、トニー賞などの受賞経験もある。代表作は2010年にトニー賞音響賞を受賞したブロードウェイ・ミュージカル「レッド」のほか、2011年オリビエ賞音響賞受賞の「リア王」など。マイケル・グランデージ監督とも長きにわたり仕事を続けている。映画音楽を手掛けたのはドキュメンタリー映画『London Road』(15・未)に続き、本作が2作目。