コメント

レネに初めて会った時、燃えさかる炎のような存在感を肌に感じました。
移民の子が異国の地で、どれだけの荒波を撥ね退け、自らの家を築き上げたのか。そんな家族の物語として観ていただければと思います。

生江史伸(「レフェルヴェソンス」シェフ)

0から1をつくることは難しい。しかし、それに挑戦するものだけが新たな世界をつくる。苦しみ、葛藤、悲しみ、歓喜、レネの挑戦を通して、前例のないことに挑む勇気を知ることができる。料理人のみならず、次の時代をつくるクリエイターにも是非見て欲しい。

米田肇(「HAJIME」オーナーシェフ)

ノーマの白神食材探しに同行した。マタギの保存食に特に目を輝かせていた。そして厨房に入り膨大な仕事量に目を疑い、客としてコースを食べ終えた時、呆然とした。そして映画を見終えた時、自分の道が見つかった。

笹森通彰(「オステリア エノテカ ダ・サスィーノ」シェフ)

レネとの出会いはマンダリンホテルでのノーマの食事会だった。あまりにフレンドリーで驚いたがそれ以上に彼の料理に衝撃を受けたのをつい昨日の様に感じる。この映画は単に美しい料理が並ぶものではなくノーマから学ぶ人間力の映画だ。久しぶりに熱く高揚する映画を見た。レネにおめでとうを伝えたい。

辻口博啓(パティシエ)

初めから最後まで衝撃を受け続けました。
シェフ レネ・レゼピの五感は我々の想像しえないほど研ぎ澄まされ、 時には鋭利な刃物のように鋭く、時には毛布のように柔らかく、 変幻自在に変化して、一つの料理を完成させているように感じました。
改めて料理は味だけでなく、すべての感覚をもって作り上げるものだと再認識しました。

栗原心平(料理家)

パンクなスピリッツで野趣と革新とエレガントが同居する料理を創作するレネ・レゼピ。料理の魅力もさることながら、時には怒り、時には途方に暮れ、そして時には反抗するレネ本人の魅力に引き込まれる映画です。マケドニアからの移民の子供であるレネが、デンマークで差別やイジメを克服し、若手シェフとして頭角を現しnomaをオープンさせるっていう前日譚を是非作ってもらいたいです。「ノーマ、世界を変える料理」エピソード0が観てみたい!!

南馬越一義(BEAMS創造研究所)

料理と向き合い厨房も圧する気迫に圧倒され、野山の自然も食材にしてしまう感性に思わず唸った。我が意を得たり!だ。土地に寄り添い生きるレネ・レゼピの信念と追求心が、差別をも乗り越え世界一の実を結んだ。

岡本信人(俳優)

私たちが料理をする時、どこから来たどんな材料を器に乗せようとしているのか?それを考えたことがあっただろうか。世界の頂点に立ったシェフの物語は、今日手にしている素材について、思いを馳せ、触れ、五感を働かせることの大切さを教えてくれる。

長尾智子(フードコーディネーター)

観てびっくり。レネ・レゼピはかなりヤンチャなひと。
天才の繰り出すひらめきの大技!料理人最大の危機!!
家族、チーム、努力、勝利!!!
実人生がまるで「週刊少年ジャンプ」。必見ですよ。

福田里香(お菓子研究家)

未知なる喰いものへの憧れは、時に美味しさをも超える、人間の潜在な欲望だ。 この映画は、明媚なる料理のドキュメンタリーを装いながら同時に、その欲望の本性を知的に炙り出す、美食のアレゴリ―(寓意)でもある。

中村孝則(コラムニスト)

レネ・レゼピが子供の頃の手でちぎって食べたチキンの美味しさを再現しようとスタッフに伝えているところが好きだ。それは子供が未知の世界へ冒険するように、自分の手ですべてのものを口に入れてみるワイルドさと好奇心を思い出させる。映像、テンポ、そしてストーリーの構成において完璧に作られたこのドキュメンタリーが持つ側面、つまり滲み出すコントロール仕切れない部分から、レネ・レゼピという人はもっと複雑で、もっと情熱家なんだろうと想像してしまう。

若木信吾(写真家)

若い料理人、いや、すべての若者に見て頂きたい。こんなにも熱くドラマティックな世界が、すぐ身近にあることを感じて欲しい。ゼロから頂点まで登りつめ、なお挑戦し続けるレネの情熱に心打たれることと思います。

川手寛康(「フロリレージュ」オーナーシェフ)

けして恵まれたとは言えない環境の中で作る彼の料理がこれほどまでに注目されたことは、同じような環境で料理を作る世界中のシェフ達に大きな影響と希望を与えました。今の自分の置かれている立場なども改めて考えさせられます。

岸田周三(「カンテサンス」オーナーシェフ)

どこの国の食材もすぐに手にはいる時代にいかに制限を与えるか?デンマークの食材に限ることによって、より発想が豊かになる。今までにない新しくて美味しい料理を生み出す原動力になっていると思います。改めて食材と向き合うこと、それが世界へ革命を起こすことだと思いました。いつかまた一緒に、レネと料理で会話出来たら嬉しいです。

浜田統之(「星のや東京」料理長)

「デンマーク人よりもデンマークを知る」と周りから言わしめ、そしてデンマークを世界一有名にしたシェフ。
彼の率直でまじめな人柄と仕事に対する責任感を感じ、感銘を受けた。
彼は良いスタッフに支えられていた。

服部幸應
(学校法人服部学園・服部栄養専門学校 理事長・校長)

いま、世界から最も注目を浴びる30代の料理人レネ・レゼピの料理ばかりか、 彼の育った厳しい環境、優しい人柄、さらにトップを走り続ける心の内の葛藤までも描き出した料理ドキュメンタリーの傑作!

山本益博(料理評論家)

俳優のようなルックスとロックアーティストのようなキャラクターを兼ね備えたシェフ。シナリオがあるかのようにドラマチック。意外と良作に恵まれない「グルメドキュメンタリー」の数少ない傑作であると同時に、これは数少ない「北欧の移民ドキュメンタリー」でもある。

菊地成孔(音楽家/文筆家)

哲学者である料理人は、大自然の支配者から享受者となり「創造」した。 Artの許されぬことは、すでにあるものの繰り返し、と「模倣」。 命育むCuisineの許されぬことは「リスク」。 Art de cuisineの文脈において、nomaは「唯一無二」である。

土井善晴(料理研究家)

ひと口食べただけで、生きてきた意味を悟ることができるのなら。
ひと口食べただけで、人生がかわる瞬間があるのなら。
「noma」に行けばひょっとして…。

コウケンテツ(料理研究家)

ほんとにドキュメンタリー?と疑ってしまった。
とても人間的なレネ・レゼピの手から生み出される、神がかった美しい北欧料理の数々に釘付けになりました。心の声に正直に、どんな出来事にも屈する事なく運命を生き抜く潔さに心から感動。

青山有紀
(料理家/「青家」&「青家のとなり」オーナーシェフ)

これは料理に興味がある人だけが観るべき映画ではなくて、毎日の暮らしを生きる僕たちみんなが観るべき映画だ。僕たちは、いったい何を食べ、なぜ働き、何に歓びを感じているのだろう。扉を開くと、いまの自分に戸惑う、そんな素晴らしい映画。

高木正勝(音楽家/映像作家)

成功を目指すのはやめよう。
誰が何を言おうとただ全力でやるだけだ。
そう、仕事とは、料理とは、生き方なんだ。
逆風に帆を張って進むんだ。

松浦弥太郎(くらしのきほん)
※順不同・敬称略