イラスト&コメント

イラスト:水谷緑(「こころのナース 夜野さん」)

かつて看護教員もしたことがあり、とても興味深く観ました。学生達の成長には目を見張るものがあり、応援したくなります。人として育つ経過がワクワク感とともに味わえる時間です。ドキュメンタリーのよさが光る作品。

秋山正子(訪問看護師・認定NPO法人マギーズ東京センター長)

10年程前にパリの郊外にある病院の看護を視察したことがある。分娩室にいたベテラン看護師は、いつから独り立ちしたのかというわれわれの気弱な質問に「卒業した翌日からよ」と言った。「学生の時にそのための準備をしてきたわけだから」とつけ加えた。その姿は力強く自信に満ちていた。今、そのプロセスが明かされる。

井部俊子(長野保健医療大学教授)

どんなに完成された人にも、始まりの瞬間がある。
最初の一歩を踏み出す時は、誰もがゼロからなのだ。
生徒たちの不安に澄んだ眼差しが、いつの間にか力強く輝いている。

植本一子(写真家・作家)

血圧測定、採血、簡単そうで簡単でない技術の壁。精神疾患や末期がん、HIVの患者の前でたじろぐ若者。壁にぶつかり、誰かのために生きようともがき、心の内を語りながら成長する看護師の卵が初々しい。感動のドキュメンタリー映画です。

鎌田實(医師・作家)

無理をしたらいい仕事はできない。
チャレンジする人を支えるのは精神論なんかじゃない。
抱えている問題点を気付かせ、その具体的な解決手段を示す指導者だ。

木村草太(憲法学者)

生と死に関わる現場で働くことを目指す生徒たちの姿を追いながら、ひとりひとりの人生そのものが淡々と描き出されてゆくさまは、じりじりと胸に迫ります。

小林エリカ(作家・マンガ家)

人が人に向かって語りかけることば。医療に携わる者たちのことばは、患者に大きな影響を与える。そんな繊細なことばを支える土台を育むものは、たゆまず繰り返される学びと行ない、そして引き裂かれるような葛藤から生まれていた。

齋藤陽道(写真家)

肉体という無二のものの扱い方を学ぶ「魔法学校」のドキュメントを見ているよう。これだけ肉体と言葉の直接的なやりとりを見る機会はそうない。

白石正明(編集者・「医学書院」ケアをひらくシリーズ)
twitterより抜粋

ドキュメンタリーって、シンプルでいいんだよね。看護学校での実習の様子をじっくり観察するだけで、こんなにも学べることがあって面白いんだもの。

想田和弘(映画作家)

「まさに、人生修行中」。自身のコミュニケーションの未熟さや末期患者との出会いに戸惑い、生活を抱えて学習することの困難、希望を見出す喜びなど、実習後、講師との振り返りで己を洞察していく学生たち。人は人間と関わりながら成長する。どの職業も同じであろう。また、人間一度は看護を受ける立場になる。一見の価値大いにあり。

竹下(浦田)喜久子(一般財団法人日本赤十字社看護師同方会理事長)

見終わった後のこの充実感はなんだろう、良い劇映画がもたらすカタルシスとは違う。ドラマではないのに、底に流れているひとりひとりの隠されたドラマに、静かに感動している自分に気づく。

谷川俊太郎(詩人)

世界の見え方の画素数を上げてくれる映画だった。この2時間に満たない映画を見ているかどうかで、いつの日か来るだろう療養生活の豊かさが変わってくるはずだ。それにしても向こうの病院の看護師さんらは髪型が色々で楽しいですね。

深田晃司(映画監督)

カメラがまっすぐに映した顔、顔、顔・・・
泣いたり、笑ったり、悩んだり。
どんなに時代が移っても、どんなに世界が変わっても、
夢と希望へ向かう若者たちの顔はキラキラしていて、愛おしい。
この映画は人生の讃歌です。
ああ、人間っていいなあ。

伏原健之(映画監督・『人生フルーツ』)

医療者の中で、患者さんの生活の細部に圧倒的に関わるのが看護師さんです。それだけに、それぞれの全ての瞬間にドラマがあり、医療者然と冷静に構えていられないことも多いように思います。でもそもそも、医療現場にいて「人」としてゆらぐのは自然なことではないでしょうか。ゆらぎながら患者さんを癒していく看護師さん達の、覚醒前夜な姿。なかなかみられない現場の臨場感が体感できる貴重な作品だと思いました。

星野概念(精神科医など)

他者のために働くことと、自己の成長との関係性をこれだけリアルに感じることは滅多にない。

若木信吾(写真家)

10年程前にパリの郊外にある病院の看護を視察したことがある。分娩室にいたベテラン看護師は、いつから独り立ちしたのかというわれわれの気弱な質問に「卒業した翌日からよ」と言った。「学生の時にそのための準備をしてきたわけだから」とつけ加えた。その姿は力強く自信に満ちていた。今、そのプロセスが明かされる。

井部俊子(長野保健医療大学教授)

無理をしたらいい仕事はできない。
チャレンジする人を支えるのは精神論なんかじゃない。
抱えている問題点を気付かせ、その具体的な解決手段を示す指導者だ。

木村草太(憲法学者)

肉体という無二のものの扱い方を学ぶ「魔法学校」のドキュメントを見ているよう。これだけ肉体と言葉の直接的なやりとりを見る機会はそうない。

白石正明(編集者・「医学書院」ケアをひらくシリーズ)twitterより抜粋

見終わった後のこの充実感はなんだろう、良い劇映画がもたらすカタルシスとは違う。ドラマではないのに、底に流れているひとりひとりの隠されたドラマに、静かに感動している自分に気づく。

谷川俊太郎(詩人)

カメラがまっすぐに映した顔、顔、顔・・・
泣いたり、笑ったり、悩んだり。
どんなに時代が移っても、どんなに世界が変わっても、
夢と希望へ向かう若者たちの顔はキラキラしていて、愛おしい。
この映画は人生の讃歌です。
ああ、人間っていいなあ。

伏原健之(映画監督・『人生フルーツ』)

どんなに完成された人にも、始まりの瞬間がある。
最初の一歩を踏み出す時は、誰もがゼロからなのだ。
生徒たちの不安に澄んだ眼差しが、いつの間にか力強く輝いている。

植本一子(写真家・作家)

生と死に関わる現場で働くことを目指す生徒たちの姿を追いながら、ひとりひとりの人生そのものが淡々と描き出されてゆくさまは、じりじりと胸に迫ります。

小林エリカ(作家・マンガ家)

ドキュメンタリーって、シンプルでいいんだよね。看護学校での実習の様子をじっくり観察するだけで、こんなにも学べることがあって面白いんだもの。

想田和弘(映画作家)

世界の見え方の画素数を上げてくれる映画だった。この2時間に満たない映画を見ているかどうかで、いつの日か来るだろう療養生活の豊かさが変わってくるはずだ。それにしても向こうの病院の看護師さんらは髪型が色々で楽しいですね。

深田晃司(映画監督)

医療者の中で、患者さんの生活の細部に圧倒的に関わるのが看護師さんです。それだけに、それぞれの全ての瞬間にドラマがあり、医療者然と冷静に構えていられないことも多いように思います。でもそもそも、医療現場にいて「人」としてゆらぐのは自然なことではないでしょうか。ゆらぎながら患者さんを癒していく看護師さん達の、覚醒前夜な姿。なかなかみられない現場の臨場感が体感できる貴重な作品だと思いました。

星野概念(精神科医など)

*50音順、敬称略