イギー・ポップ
1947年4月21日、ミシガン州マスキーゴンにて生まれる。本名はジェームズ・ニューエル・オスターバーグ・ジュニア。10代の頃にイグアナスにドラマーとして加入。ハイスクールを卒業後、ミシガン大学に入学するがドロップアウト。シカゴでセッション・ドラマーとして活動し、ミシガン州アナーバーに戻って1967年にストゥージズを結成。メジャー・デビューを飾る。ストゥージズは一部で高い評価を受けたものの3枚のアルバムを発表して1974年に解散。ソロに転じたイギーは、デヴィッド・ボウイのプロデュースで1977年に2枚のアルバム『Idiot』と『Lust For Life』を立て続けにリリース。ソロ・ミュージシャンとして新たな個性を発揮する。その後も、数多くのアルバムを発表。時代に流されずに骨太なロックンロールを貫いて、カリスマ的な存在感で後のロック・シーンに大きな影響を与えた。一方で、役者として『クライ・ベイビー』(90)、『THE CROW／ザ・クロウ』(96)、『コーヒー＆シガレッツ』(03)などの作品に出演して異彩を放つ。2003年にストゥージズを再結成。ソロ活動のかたわらでストゥージズ『The Weirdness』(07)、『Ready To Die』(13)も発表するなど精力的に活動を続ける。
ロン・アシュトン
1948年7月17日にワシントンに生まれる。67年にストゥージズを結成。当初はギターを弾いていたが、デイヴ・アレクサンダー死後にベースを担当する。バンド解散後は、ニュー・オーダーやデストロイ・オール・モンスターズなど様々なバンドで活動。また、「殺戮兵団ジェノサイダー」(95)、「死霊のはらわた 最・終・章」(97)などに役者として出演した。2003年にストゥージズを再結成して『The Weirdness』にギタリストとして参加するが、2009年に心臓発作により死去。
スコット・アシュトン
1949年8月16日にワシントンに生まれる。兄のロンと共にストゥージズを結成。ドラムを担当する。ストゥージズ解散後は、ソニックズ・ランデヴー・バンド、デストロイ・オール・モンスターズ、ソニー・ヴィンセントなど様々なバンドで演奏する。2003年に兄のロンと共にストゥージズの再結成ライヴで演奏して、『The Weirdness』に参加した。2011年にフランスで行われたロック・フェス、ヘルフェストに参加中に脳卒中で倒れて音楽活動を休止。2014年に亡くなった。
デイヴ・アレクサンダー
1947年6月3日にミシガン州ウィットモア・レイクに生まれる。ハイスクールでアシュトン兄弟と親交を深めて、ストゥージズにベーシストとして加入。これまでベースを弾いたことがなかったが、弾き方をすぐに呑み込んで演奏。初期の2枚のアルバムでは、作曲においても個性を発揮した。しかし、1970年8月に参加したロック・フェスで、酒を飲み過ぎて演奏できなかったことを理由にバンドを解雇。1975年、すい炎で入院中の病院で死去。
ジェームズ・ウィリアムスン
1949年10月29日にテキサス州カストロヴィルに生まれる。10代の頃にデトロイトに引っ越して、1970年にストゥージズに加入。その荒々しいギター・プレイは『Raw Power』の要となる。バンド解散後はプロデューサー／エンジニアとして裏方で活動。イギーのアルバムにも参加した。1982年に大学で電子工学の学位をとり、シリコンバレーで働いた後、ソニーの技術部門の副社長に就任。2009年に退社すると再結成したストゥージズに加入。『Ready to Die』に参加した。
スティーヴ・マッケイ
1949年9月25日にミシガン州グランド・ラピッズに生まれる。アヴァンギャルドなロック・バンド、カーナル・キッチンで活動後、ストゥージズにサックス奏者として加入。バンド解散後はサンフランシスコを拠点にヴァイオレント・ファムズやスネイクフィンガー、スメグマなど様々なアーティストと共演。実験的なアンダーグラウンド・シーンで活動する。2003年にストゥージズの再結成ライヴで演奏。『The Weirdness』『Ready to Die』に参加したが2015年に死去。
マイク・ワット
1957年12月20日にアメリカのヴァージニア州ポーツマスに生まれる。13歳の頃からベースを弾き始め、80年にカリフォルニアで結成したパンク・バンド、ミニットメンで注目を集める。85年にバンド解散後、新バンド、fIREHOSEを経てソロとして活動。2000年に感染症を患って生死の境を彷徨うが、復帰後にＪ・マスキス＋フォッグに加入。2003年のストゥージズ再結成ライヴに参加したことをきっかけに、ストゥージズに新メンバーとして加入した。