監督・原作者

監督・脚本 バリー・ジェンキンス/BARRY JENKINS
監督・脚本

バリー・ジェンキンス

BARRY JENKINS

1979年11月19日生まれ、アメリカ・フロリダ州マイアミ出身。『Medicine for Melancholy』(08・未)で長編デビューし、ニューヨーク・タイムズ紙のA・O・スコット選で2009年の最優秀作品に選ばれた。2013年にはニューヨーク・タイムズ紙の“世界の映画界で観るべき20人の監督”の1人に選出された。長編2作目となる『ムーンライト』(16)で、第89回アカデミー賞において作品賞、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞。黒人だけのキャスト・監督・脚本による作品での作品賞受賞は史上初となり、まさに歴史を変えた一本となった。最新作には、米作家コルソン・ホワイトヘッドによるピューリッツァー賞受賞小説をドラマ化する、アマゾンの新リミテッドシリーズ「The Underground Railroad」が控えている。

原作 ジェイムズ・ボールドウィン/JAMES BALDWIN
原作

ジェイムズ・ボールドウィン

JAMES BALDWIN

1924年8月2日生まれ、アメリカ・ニューヨーク州ハーレム出身。アメリカ合衆国の小説家、劇作家、詩人、および公民権運動家。1953年に処女作である自伝的小説「山を登りて告げよ」を発表し、1955年に「アメリカの息子のノート」、1956年に「ジョヴァンニの部屋」を発表。同作では同性愛を描き、衝撃的な内容が当時の社会に波紋を呼んだ。人種差別への怒りをこめて書き上げた「もうひとつの国」(62)「次は火だ」(63)の2作品が大きな反響を呼ぶ。アメリカ各地で講演旅行を行い1963年にはキング牧師が名演説を行った歴史的デモ、ワシントン大行進に参加。公民権運動における中心的人物・思想家として重要な役割を果たし、ニーナ・シモン、マイルス・デイヴィス、トニ・モリソン、ジャン=ポール・サルトル、ボブ・ディランら様々なアーティスト、作家、知識人たちと親交を結んだ。2016年には未完の原稿を基にしたドキュメンタリー『私はあなたのニグロではない』が第89回アカデミー賞において長編ドキュメンタリー部門にノミネートされた。没後30年を経た今もオバマ前大統領やマドンナらが敬愛するなど多くの人々に影響を与え続けている。
本作の原作「ビール・ストリートの恋人たち」は、早川書房より新訳が刊行されている。