1966年、ニュージャージー州生まれ。監督、脚本家としてデビューを飾った『The Station Agent』(03/未)で高評価を獲得し、サンダンス映画祭の観客賞、英国アカデミー脚本賞などを受賞。第2作『扉をたたく人』(07)では、リチャード・ジェンキンスがアカデミー主演男優賞にノミネートされて話題を呼んだ。第3作『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』(11)でもインディペンデント・スピリット賞の脚本賞候補に。アダム・サンドラーを主演に迎えた『靴職人と魔法のミシン』(14)が日本でスマッシュ・ヒットしたことも記憶に新しい。脚本家としての手腕にも定評があり、アニメ映画『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)と本作でアカデミー脚本賞にノミネートされ、監督作品5本目にして初めてのアカデミー作品&監督賞候補となった。
イェール大学で数学と経済を専攻し、ハーバード・ロー・スクールでは法務博士号、ハーバード・ビジネス・スクールでは経営学修士号を取得。TVシリーズ「ザ・ホワイトハウス」に脚本家として参加したのち、「LAW&ORDER:性犯罪特捜班」「FRINGE/フリンジ」などの脚本を手がける。映画デビュー作は、ベネディクト・カンバーバッチ主演でウィキリークスの創設者ジュリアン・アサンジの実像に迫ったポリティカル・サスペンス『フィフス・エステート:世界から狙われた男』(13/未/DVD)。2本目の映画『スポットライト 世紀のスクープ』で、全米映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞など数多くの脚本賞に輝き、ついにはアカデミー脚本賞に初ノミネートされる快挙となった。
東北大学を卒業後に渡米し、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校とアメリカン・フィルム・インスティチュートで学ぶ。これまで撮影監督を務めた主な作品は、キース・ベアデン監督作品『憧れのモニカ・ヴェロア』(10/未/DVD)、トム・ハーディ出演の『ウォーリアー』(11/未/DVD)、リーアム・ニーソン出演の『THE GREY 凍える太陽』(12)、ブラッドリー・クーパー、ジェニファー・ローレンス出演の『世界にひとつのプレイブック』(12)。近作には『ファーナス/訣別の朝』(13)に続いてジョニー・デップ主演作『ブラック・スキャンダル』(15)がある。
ダートマス大学で文学と映画を専攻し、1990年代前半から映画の編集マンとしてキャリアを積み重ねてきた。『The Station Agent』(03/未)からすべてのトム・マッカーシー監督作品の編集を担当しており、本作で初のアカデミー賞候補になっている。そのほかの作品は『Middle of Nowhere』(08/未)、『Tenure』(08/未)、『Hello I Must Be Going』(12/未)、『私にだってなれる!夢のナレーター単願希望』(13/未/DVD)、ジョン・スラッテリーの長編映画監督デビュー作でフィリップ・シーモア・ホフマン主演の犯罪ドラマ『ゴッド・タウン 神なきレクイエム』(14/未/DVD)など。