INTRODUCTION

アリシア・ヴィキャンデル
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ジュード・ロウ
の熱演にカンヌが息を呑んだ!

昨年度カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された本作。英国史上最もスキャンダラスで悪名高い暴君ヘンリー8世を『リプリー』『キャプテン・マーベル』のジュードロウが怪演。その6番目にして最後の妻キャサリン・パーを演じたのは『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデル。この二人の生き残りをかけた壮絶なドラマは、カンヌ映画祭を魅了し、公式上映後、ミシェル・ヨー、マリオン・コティヤールを含む観客から8分間のスタンディング・オベーションが巻き起こった。

ヘンリー8世とその妻たちの話は日本でも有名で、阿部寛がヘンリーを演じ吉田鋼太郎が演出を務めた舞台「ヘンリー八世」や、ソニンや鈴木愛理らが6人の王妃を演じるミュージカル「SIX」、ヘンリーの娘エリザベス1世の人生を描く漫画「セシルの女王」など、数々のメディアでも描かれている。

STORY

16世紀の英国、テューダー朝。5人の前妻は斬首、追放、出産死亡…絶対権威のためには容赦なく王妃を切り捨てる暴君ヘンリー8世と望まぬ結婚をした6番目の妻キャサリン・パー。イングランド国教会を設立したヘンリーに反して、キャサリンはプロテスタントの信念に基づき血塗られた国を光ある未来に導きたいと願っていた。国王と対立する立場であることを告発されてしまったキャサリンは、あらゆる政治的陰謀が絡み合う宮廷で”異端の証拠探し”に巻き込まれる。キャサリンは前妻たちのように国王に首をはねられるのか、それとも病に蝕まれた国王が先に死ぬか。息を呑む生存をかけた戦いが始まる!

CAST

アリシア・ヴィキャンデル
Alicia Vikander
キャサリン・パー
1988年10月3日、スウェーデン出身。舞台・映画女優の母と精神科医の父の間に生まれ、スウェーデンのヨーテボリで育つ。幼少期の頃から演技やバレエを始め『ピュア 純潔』(2010)で映画デビューを果たし、その演技でスウェーデンのオスカーと言われる権威あるゴールデン・ビートル賞最優秀主演女優賞を受賞。『リリーのすべて』(2015)で米アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。そして『リリーのすべて』と『エクス・マキナ』(2014)の両方で、ゴールデングローブ賞と英アカデミー賞の主演女優賞と助演女優賞にそれぞれ同時ノミネートされるなど、数々の映画祭で称賛を浴びている。他にも主な出演作に『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』(2012)、『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015)、『ジェイソン・ボーン』(2016)、『光をくれた人』(2016)、『世界の涯ての鼓動』(2017)、『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2017)、『グロリアス 世界を動かした女たち』(2020)、『ブルー・バイユー』(2021)『グリーン・ナイト』(2021)など。
ジュード・ロウ
Jude Law
ヘンリー8世
1972年12月29日、イギリス・ロンドン出身。12歳で劇団に所属し、17歳から俳優業に専念。映画出演前は多くの舞台に立ち、1995年、ブロードウェイで上演された舞台「Indiscretions」でトニー賞助演男優賞にノミネートされた。『ショッピング』(1993)で映画デビュー。『リプリー』(1999)でアカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞の助演男優賞にノミネートを果たし、『コールド マウンテン』(2003)でも、両賞の主演男優賞にノミネートされスターとしての地位を不動のものにする。主な出演作に『A.I.』(2001)、『クローサー』(2004)、『ホリデイ』(2006)、『シャーロック・ホームズ』シリーズ(2009、2011)、『グランド・ブダペスト・ホテル』(2013)、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(2019)、『キャプテン・マーベル』(2019)、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)、『ピーター・パン&ウェンディ』(2023)など。主演を務めた『スター・ウォーズ』の最新オリジナルドラマシリーズ「スター・ウォーズ:スケルトン・クルー」がDisney+にて配信中。

DIRECTOR

監督:カリン・アイヌーズ
Karim AÏNOUZ
1966年1月17日、ブラジル出身。2002年に『Madame Satã(原題)』で長編監督デビュー。同年のカンヌ国際映画祭ある視点部門に出品される。その後『Zentralflughafen THF(原題)』(2008)にてベルリン国際映画祭アムネスティ国際映画賞を受賞、『A VIDA INVISÍVEL DE EURÍDICE GUSMÃO(原題)』(2019/『見えざる人生』としてラテンビート映画祭にて上映)にてカンヌ国際映画祭ある視点部門作品賞を受賞し世界から注目を浴びた。その他にも、『スエリーの青空』(2006) がヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門ノミネート、『O Abismo Prateado(原題)』(2011)がカンヌ国際映画祭監督週間出品、『Futuro Beach(原題)』(2014)がベルリン国際映画祭コンペティション部門出品、『Nardjes A.(原題)』(2020)がベルリン国際映画祭パノラマ部門出品など、手掛ける作品群は国際映画祭に多数出品され高評価を得ている。