男によって営まれる、 臭気漂う血塗られたテューダー朝。 時に踏み躙られ、恐怖に震えながらも、 知性を武器に、己が信念を貫き戦う王妃の なんと美しく気高いことか。 緊張感満ちる命懸けの駆け引きから 1秒たりとも目が離せない。
宇垣美里(フリーアナウンサー・俳優)
王と王妃。おとぎ話とは程遠いパワーゲームの中、降りる事の許されない彼女が選んだ道とその覚悟の重さに平伏すしかない。 豪奢な世界観に、不釣り合いなはずの生々しい人の息遣いや血の生ぬるさがしっくりと馴染む。 これが、テューダー朝の『匂い』なんだ。
こざき亜衣(漫画『セシルの女王』作者)
宮廷に渦巻く策謀の闇を、大胆に凝縮した濃密なストーリーと史実に依拠した巧みな人物設定で描く。追い詰められたパーがただひとり自らの意志と力で苦境に立ち向かう脚本は圧巻。
指昭博(イギリス史家/神戸市外国語大学 名誉教授)
日陰を歩く者達は、どうやって心と体を温めるのだろう。 沸々と燃えたぎる野心信念覚悟。 他者からの言葉に惑わされず、全うしたキャサリンの人生に、光を感じた人間がここに1人いた。
山谷花純(俳優)
(五十音順・敬称略)