
80年代ヒットソング「百万本のバラ」を歌唱
『声優夫婦の甘くない生活』
80年代ヒットソング「百万本のバラ」を歌唱
ソ連のスター声優が、
まさかの映画泥棒デビュー!?
美しい地中海で
秘密の恋の相手と待ち合わせ
プロ声優が魅せる
熟練の演技力!
ダスティン・ホフマンの
吹き替えがすごい!
コメント
桐本拓哉(声優)
“映画は豊かな世界そのもの、吹き替えはその入り口だ”この素敵なセリフで吹き替えの仕事が益々好きになった!
戸田恵子(俳優・声優)
海外の声優さんてどんなだろう?それも夫婦で。私の単純な興味は、甘くないにも程がある彼らの生活に、ひたすら驚くばかりでした。ビター多めだけど、あたたかい大人の物語!そして映画がもっともっと好きになるのです。
朴 璐美(女優・声優)
国とは、言葉とは、故郷とは、男女とは…。声に人生を捧げてきた誇り高きチャーミングな老夫婦の移民という新たな人生の冒険を通し、アイデンティティーを優しく問いかけられる感覚になりました。吹き替えは、声は、国と国を繋ぐ橋であることをあらためて感じました。とても素敵な映画です。
林原めぐみ(声優)
移民、環境の変化、言葉の壁、戸惑い、プライド、刹那、愚かさ。それでも生き抜く女の逞しさと絆。仕事ではない場所で、人としての歳の重ね方を問われました。
松本梨香(歌手・声優)
私も長年、声優というお仕事に向き合って参りましたが、映画を観て改めてどんな時代、どんな場所でも素敵な言霊を誰かの心に届けられる表現者でありたいと強く思いました。
それがたった1人だとしても誰かの心に寄り添える自分でいようと思います。
三ツ矢雄二(声優・マルチクリエイター)
コミカルでシニカルな作品。生活費のため、エロい仕事も辞さない妻。なるほど、これも声優の仕事か・・・と納得。あくまで、芸術性を重んじる夫。そうです。優れた作品を吹き替えた時の充実感は格別です。最後に2人が映画館を背に歩く姿にジーンと感動しました。
中尾彬(俳優)
イスラエルに移民する声優夫婦の不安気な顔…以前私達夫婦にもあの顔が確かにあった。しかし夫婦の悩みや苦しみを救ってくれたのが「夫婦の会話」だった。この映画は「会話」の大切さを教えてくれるー。
池波志乃(女優)
象徴的に描かれる夫婦の会話は極めて少ないのに、二人の心情やすれ違っていく様が痛いほど伝わってくる。そして、やり直せる術があることも教えてくれる。年を重ねた夫婦にこそ観てもらいたい、もちろん二人で。
山田洋次(映画監督)
白髪頭の二人の主役の見事な表現力。役者は六十歳を超えなきゃ一人前とはいえないか、とつい思ってしまった。
上質な舞台劇のような上品な作品。
ケラリーノ ・サンドロヴィッチ(劇作家・演出家・音楽家)
とても良い映画です。良い映画は不意にやってくる。カウリスマキの傑作『浮き雲』を思い出した。日本でもこうした、節度をわきまえた、感動を無理強いしない、だからこそグッとくるコメディが、どんどん作れるようになればよいのに。
新谷里映(映画コラムニスト)
移住によって見えてくる夫婦の本音。そのなかで描かれる声優のプロとしての葛藤と新しい扉への期待。とても人間くさくて愛情深い、映画愛に満ちた素敵な映画!
有村昆(映画コメンテーター)
ガスマスクをして映画を見るシーンはまさに今の我々を観ているようだ。厳しい社会情勢であろうとも、懸命に生きる勇気を与えてくれる作品。テレホンセックスの仕事を内緒でやっている妻を発見してしまうところは、夫婦で観ていてなんともむず痒くなるが大好きなシーン。
丸岡いずみ(フリーアナウンサー)
妻が本当に愛して欲しかったのは、スター声優の自分でも、夫に従順な妻として生きる自分でもなかった。時代背景や国は違っても多くの女性が共感できる“ビターな夫婦生活“の現実。夫婦の再生は何度でも可能だと思わせる心に火を灯す作品だ。
イントロダクション
スター吹き替え声優の夫婦がイスラエルに移民して夢の第2の人生をスタート。しかし、仕事にありつけない2人が始めたのはなんと闇仕事で…!?
長年連れ添った吹き替え声優夫婦が初めて「本当の声」に気付くとき、甘くない世の中で、お互いがかけがえのない存在であることを思い知る──。監督が旧ソ連圏から移民した自身の経験をもとに、7年の歳月をかけて丁寧に作り上げたこの珠玉作は、場所や時代を超えて深い共感を呼び、世界各国の映画祭で喝采を浴びた。
本作を彩るのは、声優夫婦の歴史を形作ってきた名画の数々。フェデリコ・フェリーニや、ハリウッドの往年の名作へのオマージュが、アキ・カウリスマキを思わせるクラシカルな映像と相まって、甘美なノスタルジーに誘ってくれる。
ストーリー
1990年、イスラエルへ移民したヴィクトルとラヤは、かつてソ連に届くハリウッドやヨーロッパ映画の吹き替えで活躍した声優夫婦。しかし、夢の第2の人生のはずが、新天地では声優の需要がなかった!生活のため、ラヤは夫に内緒でテレフォンセックスの仕事に就き、思わぬ才能を発揮。一方ヴィクトルは、違法な海賊版レンタルビデオ店で再び声優の職を得る。ようやく軌道に乗り始めたかに見えた日々。しかし、妻の秘密が発覚したことをきっかけに、長年気付かないふりをしてきたお互いの「本当の声」が噴出し始める。
キャスト
1959年、ロシア・クルスク生まれ。イスラエルの俳優、歌手、作曲家。1991年にイスラエルへ移住。多数のテレビドラマ、演劇舞台で活躍する。主な映画出演作に『ベルベット・アサシン』(09)や『アメリカン・アサシン』(17)など。
1954年、ロシア生まれ。イスラエルの俳優、声優。旧ソ連で映画や舞台に多数出演した後、1990年にイスラエルへ移住。現在は舞台を中心に、また本作同様、ロシア語の吹き替えの声優としても活躍している。本作で、イタリアのバーリ国際映画祭において特別賞(女優部門)を受賞した。
1961年、モロッコ・カサブランカ生まれ。イスラエルの俳優。8歳で家族とともにイスラエルに移住。イスラエル・アカデミー賞では『Shiva』(08)で助演女優賞、『My Lovely Sister』(11)で主演女優賞を受賞している。本作でも助演女優賞にノミネートされた。 近作は『靴ひも』(18)など。
1970年、ウクライナ生まれ。イスラエルの俳優。1991年にイスラエルへ移住。2002年には主演を務めた『Hatzotzra Ba-Vadi』でフォートローダーデール国際映画祭、ジュネーブ国際映画祭にて主演男優賞を受賞した。
スタッフ
1979年、ベラルーシの首都ミンスク生まれ。1990年に家族とともにイスラエルに移住。2013年、イスラエル映画界への貢献を評価されイスラエル文化省から優秀賞を受賞。 長編映画デビュー作『Igor & the Cranes' Journey』(12)は、トロント、シカゴ、ハイファ、ミンスクなどの映画祭で上映され、長編映画2作目の『The Man in the Wall』(15)は、エルサレム、オデッサ、ロッテルダムなどの世界中の映画祭で上映された。
1984年、カザフスタン共和国生まれ。イスラエルを代表する撮影監督。ベルコヴィッチの手掛けた作品は、カンヌ国際映画祭のシネフォンダシヨンや批評家週間、ロッテルダム国際映画祭、ロカルノ映画祭、エルサレム映画祭など世界各国の映画祭で上映されている。ロシアの伝説的な撮影監督ワジーム・ユーソフに師事。