第74回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門正式出品 サウンドトラック賞(Rone)受賞 クィア・パルム ノミネート 第47回セザール賞 撮影賞、脚色賞、音楽賞、有望若手女優賞(ルーシー・チャン) 有望若手男優賞(マキタ・サンバ) ノミネート 第27回リュミエール賞 監督賞、新人女優賞(ルーシー・チャン) 新人俳優賞(マキタ・サンバ) ノミネート
つながるのは簡単なのに
愛し合うのはむずかしい
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エイドリアン・原作者トミネ × 大島依提亜グラフィックデザイナー

日本限定ビジュアル

イントロダクション

INTRODUCTION

ジャック・オディアール『ゴールデン・リバー』×セリーヌ・シアマ『燃ゆる女の肖像』×レア・ミシウス『アヴァ』が描くミレニアル世代4人の男女が織りなす “新しいパリ” の物語 ジャック・オディアール『ゴールデン・リバー』×セリーヌ・シアマ『燃ゆる女の肖像』×レア・ミシウス『アヴァ』が描くミレニアル世代4人の男女が織りなす “新しいパリ” の物語

カンヌ国際映画祭パルムドール受賞『ディーパンの闘い』をはじめ数々の名作で世を驚かせてきた、今年70歳を迎える鬼才ジャック・オディアール監督。待望の最新作では、『燃ゆる女の肖像』で一躍世界のトップ監督となったセリーヌ・シアマと、若手注目監督・脚本家レア・ミシウスと共同で脚本を手がけ、大胆さと繊細さを併せ持つ女性のまなざし、そして圧倒的なモノクロの映像美で“新しいパリ”の物語を描き出した。舞台となる13区は、高層住宅が連なる再開発地区で、アジア系移民も多く暮らす。古都のイメージとはまったく違う独創的で活気に満ちた、まさに現代のパリを象徴するエリアだ。このフランス映画界屈指の世代を超えたコラボレーションは大きな話題を呼び、2021年のカンヌ国際映画祭で絶賛、セザール賞では5部門にノミネートされた。

原作は、今最注目の北米のグラフィック・ノベリスト、エイドリアン・トミネの3つの短編。エリック・ロメール『モード家の一夜』における男女の駆け引きや、『マンハッタン』でウディ・アレンが捉えた魅力的な都市の情景にオマージュを捧げながら、オディアールは2021年の13区で愛の在り方について問う。洗練されたモノクロームで映し出す、誰も見たことのなかったパリがここにある。

ストーリー

STORY

気軽に人とつながれても、愛を深めるのは簡単じゃない。迷いながらも何かを求め続ける大人たちの恋愛物語。

コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる。二人は即セックスする仲になるものの、ルームメイト以上の関係になることはない。同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラは、年下のクラスメートに溶け込めずにいた。金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティーに参加した夜をきっかけに、元ポルノスターでカムガール(ウェブカメラを使ったセックスワーカー)の“アンバー・スウィート”本人と勘違いされ、学内中の冷やかしの対象となってしまう。大学を追われたノラは、教師を辞めて一時的に不動産会社に勤めるカミーユの同僚となり、魅惑的な3人の女性と1人の男性の物語がつながっていく。

キャスト

CAST
ルーシー・チャン

(エミリー)

Lucie Zhang

2000年10月27日、フランス、パリ出身。2019年に大学に通いながらパリ16区にある芸術学校で演劇を学び、本作でスクリーンデビュー。映画初出演にして、セザール賞有望若手女優賞、リュミエール賞新人女優賞ノミネートを果たす。

マキタ・サンバ

(カミーユ)

Makita Samba

1987年フランス、パリ出身。主な出演作に、『À moi seule』(12)、『Mon amie Victoria』(14)、リュック・ベッソン製作総指揮のドラマシリーズ「ノーリミット」(15)、フィリップ・ ガレル監督の『つかのまの愛人』(17)、『Angelo』(18)、『The Bunker Game 2022』(22)など。本作でセザール賞有望若手男優賞、リュミエール賞新人俳優賞にノミネート。

ノエミ・メルラン

(ノラ)

Noémie Merlant

1988年11月27日、フランス、パリ出身。主な出演作に、 『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』(14)、『不実な女と官能詩人』(18)、『英雄は嘘がお好き』(18)、『恋する遊園地』(19)など。『Heaven Will Wait』(16)ではセザール賞有望若手女優賞にノミネート。『燃ゆる女の肖像』(19)ではリュミエール賞主演女優賞を受賞し、セザール賞主演女優賞、ヨーロッパ映画賞主演女優賞ノミネートほか、数多くの賞に輝いた。また、監督としては2作の短編を手がけた後、2021年に『Mi Iubita, Mon Amour』で長編デビューを果たした。

ジェニー・ベス

(アンバー・スウィート)

Jehnny Beth

1984年12月24日、フランス出身。ロンドン出身女性4人組ポスト・パンク・バンドSavages(サヴェージズ)のボーカルとして活躍。2013年のデビューアルバル「サイレンス・ユアセルフ」と2016年のセカンドアルバム「アドア・ライフ」で2作品連続で英国最高峰の音楽賞マーキュリー賞にノミネート。2020年には「トゥ・ラヴ・イズ・トゥ・リヴ」でソロデビュー。俳優としては『Through the Forest』(05)、『Sodium Babies』(09)、 『An Impossible Love』(18)に出演、ドキュメンタリー映画 『XY Chelsea』(19)では音楽を手がけている。

スタッフ

CREW
ジャック・オディアール

©EponineMomenceau

監督・脚本

Jacques Audiard

1952年4月30日フランス、パリ出身。1994年、『天使が隣で眠る夜』で監督デビュー。『預言者』(09)でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞、マリオン・コティヤール主演『君と歩く世界』(12)ではゴールデン・グローブ賞外国語映画賞と主演女優賞にノミネートされた。続く『ディーパンの闘い』(15)で、コーエン兄弟、グザヴィエ・ドランら審査員たちの満場一致でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞を果たし、『ゴールデン・リバー』(18)ではセザール賞4冠、リュミエール賞3冠、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞に輝いた。

共同脚本

Céline Sciamma

1978年11月12日、フランス、ヴァル=ドワーズ出身。2007年に初の長編監督映画『水の中のつぼみ』で、カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品、セザール賞3部門にノミネート。『トムボーイ』(11)でベルリン国際映画祭でテディ賞審査員特別賞を受賞。『Girlhood』(14)はカンヌ国際映画祭監督週間でオープニングを飾り、セザール賞4部門にノミネート。また、脚本で参加したアニメ作品『ぼくの名前はズッキーニ』(16)はセザール賞で脚色賞を受賞。2019年、『燃ゆる女の肖像』でカンヌ国際映画祭脚本賞を受賞、また女性監督として初めてクィア・パルム賞を受賞したほか、世界中の40を超える映画賞に輝く。最新作『Petite Maman』(21)は第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品された。

共同脚本

Léa Mysius

1989年4月4日、フランス、ボルドー出身。最初の短編『Cadavre exquis』(13)は、クレルモン=フェラン短編映画祭でSACD賞を受賞。
続く短編『Les oiseaux-tonnerre』(14)はカンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に出品、『パリ13区』の撮影監督も手掛けたポール・ギロームとの共同監督作『L'île jaune』(16)も各国の映画祭で高く評価された。初の長編映画となる『アヴァ』(17)はカンヌ国際映画祭カメラ・ドールを含む4部門にノミネート。監督最新作に、『アデル、ブルーは熱い色』(13) のアデル・エグザルコプロスを主演に迎えた『Les cinq diables』がある。

原作

ORIGINAL

Adrian Tomine

1974年カリフォルニア生まれ。日系アメリカ人四世のグラフィック・ノベル作家。ニューヨーカー誌のカバーイラストや、WEEZER、Yo La Tengoといったミュージシャンのアートワークで知られる。自伝的物語を描いた最新作はA24とアリ・アスター製作でのアニメ化が進んでいる。

『パリ13区』の物語の下敷きとなったのは3つの短編。ポルノ女優にそっくりなことで悩む女性を描いた「アンバー・スウィート」、コメディアンを目指す口下手で吃音の少女と家族の物語「キリング・アンド・ダイング」(「キリング・アンド・ダイング」収録)。オペレーターをクビになり、気晴らしのいたずらを始める「バカンスはハワイへ」(「サマーブロンド」収録)。

「キリング・アンド・ダイング」

「キリング・アンド・ダイング」

エイドリアン・トミネ著
長澤あかね訳
国書刊行会 刊

「サマーブロンド」

「サマーブロンド」

エイドリアン・トミネ著
長澤あかね訳
国書刊行会 刊

『パリ13区』紹介

MAP
誰も見たことのないパリがここにある
レ・ゾランピアード

Les Olympiades

映画の原題となったエリア。元貨物駅の敷地をコンクリートスラブで覆い、地上に駐車場や配送センター、上階に歩行者用デッキと高層住宅を建造。住宅へはデッキ階からアクセスする。エミリーの住居、エミリーとカミーユが歩くシャッター商店街など、あらゆるシーンに登場。

アジア人街

Quartier Asiatique

イタリア広場から南に伸びるAvenue d'Ivry (イヴリー通り)、Avenue de Choisy(ショワジー通り)周辺を指す。アジア食材店、中華料理、東南アジア系レストランが多数集まり、リーズナブルに各国料理が楽しめる。エミリーが務める中華レストランもこの地区に位置。

スタシオン・エフ

Station F

2017年に完成した世界最大級のスタートアップ・キャンバス。貨物列車の駅舎を改装し、延べ5万㎡以上の空間に起業家1000人以上と投資家100人以上が集まる。起業家は様々なプログラムを受け、ビジネスを展開する。訪問は予約制だが、巨大なフードコートは誰でも利用可。

ラ・ファブ

La Fab.

アニエスベー財団・基金が運営する文化複合施設。1983年からアニエスベーが蒐集する、現代アート作品の展示を主な目的とし、2020年2月にオープン。 収蔵作品は5000点を数え、年に数回の企画展を開催している。
併設のギャラリーでは、アート作品や家具などを販売する。

フランス国立図書館(フランソワ・ミッテラン館)

Bibliothèque François-Mitterrand

1994年に開館した国立図書館の新館。高さ100mの4つの棟に1500万点の資料を蔵し、その数は世界最大級。設計は仏人建築家のドミニク・ペロー。
上から見るとL字型のデザインは、本を開いた形から着想したという。一般向け図書館の利用料は€3.90(17 時以降は無料)。

レビュー

REVIEW

人はだれも自分のなかに”未知の人”をひそませている。
その”人”と出会い、受け入れていく、
という人生でもっともステキなことが描かれていた。
舞台となっている町も、パリ市内なのにまるで未知の場所!

大竹昭子(作家)

映画館を出て一杯のお酒かお茶を飲みながら、彼らの街で過ごす時間や自分の街で過ごしてきた時間について想いを巡らせたくなる。若手脚本家二人と鬼才監督によって生み出された瑞々しい現代の若者たちの物語。私の一部みたいに生きている。

太田莉菜(モデル・女優)

口では何とでも言えるけれど、目は本当のことしか言えない。口で繋がっても目で隔たる。登場人物たちのそんな目が、ずっと頭から消えない。

尾崎世界観(クリープハイプ)

交差する人々が繋がることが難しくなくなった昨今、でも本当の意味でお互い手を取り合えるようになるのは簡単ではない。どんなに便利な世の中になったとしても、その事実だけは変わらないことを願う。

小谷実由(モデル)

米カートゥーニスト、エイドリアン・トミネの短編コミックを下地に、人の世の狂おしき哀切を抽出した、見事なる都市讃歌だと思いました。浮遊しつつ、ときにお互い「触れ合うこともある」孤独な魂の群舞が愛おしい。

川崎大助(作家)

モノクロ画面の”正直さ”が、主人公たちのままならなさばかりを映して、やがて温かい肌触りを残してきれいに終わる。艶や骨格は全然違うのに、それはまぎれもなく原作であるエイドリアン・トミネのマンガそのものでした!最高!

サヌキナオヤ(イラストレーター/漫画家)

もどかしい恋愛の絶妙なバランスが、巧みに描き出されていました。色彩の不在が、感情の鮮やかさを際立たせ、むしろとてもカラフル。ラストシーンの後、心に小さな花束をもらったような気持ちになりました。

塩塚モエカ(羊文学)

パリで今を生きる登場人物たち。
彼らは、間違った相手をすきだと錯覚したり、きちんと自分の想いを伝えられなかったり、もどかしくて痛々しい恋愛を繰り返す。
だれかと簡単につながれるけど、愛し合うのはむずかしい現代で、愛する人を見つけた彼らは、幸せだと思う。

瀬戸あゆみ(Dear Sisterhoodディレクター/モデル)

コミュニケーションの形は時代で変わっていき
SNSの普及した現代社会でそれぞれ問題を抱えながら
模索して生きていく登場人物達。鉛のように重く美しい
モノクロ映像の中に微かに光る本物っぽい感情に期待してしまう。

たなかみさき(イラストレーター)

誰とでも簡単に出会えるからこそ、真実の愛を見つけるのが難しい時代を生きる私たち。本作が描く新しいパリは、正解を求められる世界の中でも、愛し方愛され方に決まった形はなく、自由に生きることを許してくれる。

DIZ(映画アクティビスト)

行ったことのない場所の、知らない誰かなはずなのに、彼はいつかの私で、彼女はいつかの彼だった。私たちの悩みはいつもほとんど同じで、そういうくだらない人生がただいつまでも続く、美しい世界であってほしい。

長井短(演劇モデル)

愛の形は様々だ。
希薄な人間関係やひょんな会話から生まれるかもしれないし、キスからもセックスからも生まれないかもしれない。
私の思い描く華やかなパリとは違う、13区で暮らす若者達。彼らのリアルな感情の移ろいは、自由な生き方を肯定してくれるような気がした。
人生に正解はないし、失敗もないし、全てが美しくて愛おしい。
人間関係や人との距離を改めて考える今だからこそ 耽美なモノクロームの映像の中で輝く、人との繋がりの温かさを感じられる作品。
フランス映画らしい新しい愛の描き方に心躍りました。

中田クルミ(俳優)

まったく新しいパリのイメージの中で、モノクロで映し出された群像が色鮮やかに輝きはじめたとき、同じような胸の高鳴りを覚えてなんだか走り出したくなりました。

濱田英明(写真家)

モノクロームの中に映し出される13区と若者たちはいびつで未成熟で華やかではないパリの姿なのに、溢れ出るどうしようもない現実的なさみしさがとにかくずっと美しかった。挑戦的で現代的な洗練された傑作でした。

ヒコロヒー(お笑い芸人)

ウィルス、戦争、地震、、
の今の世の中、、
でも希望もあるんだな

ホンマタカシ(写真家)

エイドリアン・トミネのビタースウィートな物語が
モノクロのパリの中で進化した。
優しく、セクシーで、新しい人間模様に胸を打たれた。

山崎まどか(コラムニスト)

30歳前後、恋もセックスも一通り知った彼らの、簡単には割り切れない人間関係や感情がすれちがう。
それでも映画の終盤“本当に人と人が繋がれた瞬間”を見た。それはあまりにも美しく、眩しく…胸を締めつけられる。

山田由梨(劇作家・演出家・俳優)

*五十音順、敬称略
間違いなく、『今』を物語る映画 ― Time Out
息をのむ、ヌーベルヴァーグ映画に匹敵する美しさ ― Daily Telegraph
つながりを求めるミレニアル世代が魂を込めて織り成す、モノクロの艶やかなタペストリー ― Variety
唯一無二の映画だ ― AwardsWatch
4月22日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

『パリ13区』×有楽町のミュージックカフェ&バー「THE STAND」
タイアップ限定メニュー

シネマとカヌレ『パリ13区』
ムース・オ・ショコラブラン&フリュイダムール

ホワイトチョコレートムースは映画のモノクロームな世界観を、そしてフランボワーズソースで甘酸っぱい大人の恋愛模様を表現。フルーツの香りと酸味が調和し、ホワイトチョコレートの甘さを和らげバランスの良い味わいに仕上がっています。バニラ香るカヌレと合わせることで、より一層の上品な味わいが楽しめます。

さらに映画チケットの半券を持参すると、THE STANDにて次回ご利用頂ける100円OFFクーポンをお渡しするキャンペーンも実施致します。

期間:4/18 (月)〜5/31(火)

THE STAND
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