シアトルに暮らす主婦のバーナデット。
夫のエルジーは一流IT企業に勤め、
娘のビーとは親友のような関係で、
幸せな毎日を送っているように見えた。
だが、バーナデットは極度の人間嫌いで、
隣人やママ友たちとうまく付き合えない。
かつて天才建築家としてもてはやされたが、
夢を諦めた過去があった。
日に日に息苦しさが募る中、
ある事件をきっかけに、
この退屈な世界に生きることに
限界を感じたバーナデットは、
忽然と姿を消す。
彼女が向かった先、それは南極だった──!
俳優として頂点を極めてしまった超傑作『TAR』の次にどんなケイト・ブランシェット様が観られるのだろう?期待と不安半々で観たのだが、さすが世界一の職人監督リンクレイター!『TAR』にはなかったキュートでコケティッシュ、そして新しいケイト様を見せてくれました!!
さらには見たことのない予想不能の家族物語で、エンディングは落涙必至!!
社会が求める“普通”や“役割”に息苦しさを感じている人は少なくないはず。そのせいで夢を諦めたり、やりたいことができないと悩むすべての人に観てほしい。
圧倒的な解放感に包まれるラストは、人生に息詰まった時に何度でも観返したい。
ケイト・ブランシェットがこんな名演をしていたとは。
『ブルージャスミン』よりも親しみやすく、『TAR/ター』よりもぶっ飛んだキャラ、バーナデット。「フツー」は生きづらい彼女にホッコリする人、多いはず。