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人も家も街も、地上のすべてを溶かす“雨”の恐怖を、
今そこにあるリアルな脅威として映像化した黙示録的サバイバル・スリラー

もしも、ごく平凡な日常生活を営む私たちのもとに、空から硫酸のような雨が降ってきたら……。
第76回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング部門やシッチェス・カタロニア国際映画祭に出品され、2024年セザール賞視覚効果賞にノミネートされた黙示録的な衝撃作が日本上陸。人、家、街、すべてを溶かしていく、超高濃度の死の酸性雨が降り出した世界を舞台に、極限状態に陥った人々のこの世の終わりからの脱出劇を描く。監督は、イナゴの狂気を描いたNetflixのホラー映画『群がり』(2020)で長編デビューを果たした新鋭ジュスト・フィリッポ。2作目となる『ACIDE/アシッド』では、ダイナミックなワイドショットと視覚効果を駆使して迫り来る“殺人雲”から降り注ぎ、人間や動物はもちろんのこと、車や建造物までも溶かす“死の酸性雨”の恐ろしさを生々しく映し出す。電力や水道などの公共インフラがたちまち無効化され、市民が身を隠せる場所すら失っていく壮絶なストーリー展開に戦慄せずにいられない。
キャストには、フランス映画界の実力派俳優が集結。主人公ミシャルを演じるのは、『冬時間のパリ』(2018)『ベル・エポックでもう一度』(2019)など数々の話題作に出演し、監督としても評価の高いギヨーム・カネ。そして2017年の『若い女』でセザール賞有望若手女優賞にノミネートされ、『シンプルな情熱』(2020)におけるセンセーショナルな演技でも注目されたレティシア・ドッシュが、ミシャルの元妻エリーズを熱演している。

人も、家も、街も、溶けるあらゆるものを浸食し、どこまでも襲ってくる。
想像を絶する死の雨から、あなたは逃げられるか?

異常な猛暑に見舞われたフランスの上空に突如、不気味な雲が現れる。それは南米に壊滅的な被害をもたらした酸性雨を降らせる危険な雲だった。あらゆるものを溶かす強酸の雨は容赦なく大勢の人間の命を奪っていく。フランス全土が大混乱に陥るなか、安全な場所を求めてあてどなく彷徨う親子の行く手には高濃度酸性雨のさらなる恐怖が待ち受けていた……

ギヨーム・カネ | Guillaume Canet 
ミシャル役

1973年、フランス・パリ郊外ブローニュ=ビヤンクール生まれ。俳優、脚本家、監督として活躍。『Barracuda(原題)』(1997)で長編映画デビューを果たし、レオナルド・ディカプリオ主演『ザ・ビーチ』(2000)でハリウッド進出。その他の主な出演作は『ナルコ』(2004)、『フェアウェル さらば、哀しみのスパイ』(2009)、『ターニング・タイド 希望の海』(2013)、『疑惑のチャンピオン』(2015)、『セザンヌと過ごした時間』(2016)、『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』(2018)、『冬時間のパリ』(2018)『ベル・エポックでもう一度』(2019)など。また監督としての手腕も高く評価されており、第32回セザール賞最優秀監督賞を受賞した『唇を閉ざせ』(2006)など、これまでに5本の長編を発表している。

レティシア・ドッシュ| Laetitia Dosch エリーズ役

1980年、フランス・パリ生まれ。パリの演劇学校を経て、スイス・ローザンヌの舞台芸術高等教育学校にて学ぶ。2009年に 『Complices(原題)』で長編映画デビュー後、ジュスティーヌ・トリエ監督『ソルフェリーノの戦い』(2013)で主演をつとめ注目を集める。ほか、『美しい季節』(2015)、『ソフィーのいたずら』(2016)などに出演。2017年にカンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞した『若い女』では主人公を演じ、翌年のリュミエール賞有望女優賞を獲得。近年の作品に『パパは奮闘中!』(2018)、『シンプルな情熱』(2020)、『リンダはチキンが食べたい!』(2023/声の出演)など。 2024年、主演も務めた『Dog on Trial』で監督デビューを果たした。

ペイシェンス・ミュンヘンバッハ | Patience Munchenbach セルマ役

2005年、フランス生まれ。2018年、高校在学中にエルワン・ル・ドゥック監督『The Bare Necessity』(2019)で映画デビュー。待機作にフェリックス・モアティ主演『Mikado』が2025年公開予定。フランスを拠点に活動する注目の新人俳優。

監督 ジュスト・フィリッポ |
Just Philippot

1982年フランス生まれ。パリ第8大学にて映画学を専攻。2019年セザール賞に正式出品された短編『Acide』(原題)をはじめ、短編映画5本の監督・脚本を手掛ける。イナゴ養殖で生計を立てる母親が狂気に陥るホラー映画『群がり』(2020)にて長編デビュー。2020年、新型コロナウィルスによるパンデミックのため中止されたカンヌ国際映画祭批評家週間に選出され、Netflixにて配信された。

Filmography
2023  『ACIDE/アシッド』
2020  『群がり』
2018   短編『Acide』(原題)
2016  短編『Gildas a quelque chose à nous dire』(原題)
2015   短編『Ses souffles』(原題)
2011   短編『A minuit, ici tout s'arrête』(原題)
2011   短編『Dig Down Deep』(原題)

息をつく暇もなく惹きつけられる100分間。
Cineurope

死を目前にした人類の、不屈の精神と覚悟を目撃する。
France Today

新たな黙示録の誕生
Screen Daily

『イット・フォローズ』や『ゲット・アウト』以来の、逃れられない悪夢を描いた震撼ホラー
The London Economic

地球が生態系の限界を目前に、人類への最終手段を行使した!
全てを溶かす超高濃度酸性雨が降り注ぐ世界で生き抜こうとする人々の等身大の姿に、
どうすれば人間らしく生きられるのかを考えさせられた。
相沢梨紗(でんぱ組.inc)

口をアングリ開けたまま100分が過ぎました。
リアリズムの勝利。
近未来ディストピアものなのにですよ!
荒木伸二(映画監督『人数の町』『ペナルティループ』)

私たちが生み出した“自然の恐怖”は、非情なリアリティで気持ちを鷲掴みにし、“人の繋がり”を浮き彫りにしていく。
幽霊、恐竜、モンスター、エイリアンもゾンビも登場せぬまま襲い来る“恐怖”………
家に染み入る雨の情景だけでこんなに怖いとは!!
清水崇(映画監督『呪怨』『あのコはだぁれ?』)

死の雨の登場の予兆ともなる雨雲が何とも不安な気持ちにさせてくれるのだが、同時に美しくもある。
自然災害への私たちの無力さと同時に、地球上の生き物の1つでしかないことを再認識させられた。
ヒグチユウコ(画家)

とうとう怒れる星は空から人類を殺しにかかってくるようになっちまった!
超高濃度の酸性雨は川も大地も地獄の味噌汁に変えちまう。
人間なんて金魚すくいのポイ並みに穴だらけにされちゃうんだぜ!
平山夢明(作家)

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