STORY
警察官が3人しかいないアメリカの田舎町センターヴィルで、前代未聞の怪事件が発生した。無残に内臓を食いちぎられた女性ふたりの変死体がダイナーで発見されたのだ。困惑しながら出動した警察署長クリフ(ビル・マーレイ)と巡査ロニー(アダム・ドライバー)は、レイシストの農夫、森で野宿する世捨て人、雑貨店のホラーオタク青年、葬儀場のミステリアスな女主人らの奇妙な住民が暮らす町をパトロールするうちに、墓地で何かが地中から這い出したような穴ぼこを発見。折しも、センターヴィルでは夜になっても太陽がなかなか沈まず、スマホや時計が壊れ、動物たちが失踪する異常現象が続発していた。
やがてロニーの不吉な予感が的中し、無数の死者たちがむくむくと蘇って、唖然とする地元民に噛みつき始める。銃やナタを手にしたクリフとロニーは「頭を殺れ!」を合言葉に、いくら倒してもわき出てくるゾンビとの激闘に身を投じるが、彼らの行く手にはさらなる衝撃の光景が待ち受けていた……。
COMMENT
*敬称略、順不同
ユーモアに溢れた愛すべきオフビートゾンビ映画。個性派揃いのジム・ジャームッシュ作品常連俳優達を、贅沢にのんびり観られるのも幸せ。
結局私たち皆ゾンビ。ゾンビになりたくないけど、もうゾンビかも(?)
A. Wi-Fiゾンビ 圏外即ち死
─ 中田クルミ(俳優・モデル)
なぜか観る者にやすらぎを与える、ゾンビと人との泥試合!!ジャンル映画を撮る時のジャームッシュは、どこかいつもよりリラックスして楽しんでいるように感じますね。僕も存分にチルしました!
A. ツイッター・ゾンビ
─ 髙城晶平(cero)
まさかのゾンビ映画でしたがファンとしては最高に楽しめました。ネタバレになる事はさけて。とりあえず私だったら速攻でゾンビになって皆をおそいまくりたいです。
A. Tea Zombie(コーヒーのまないから)
─ ヒグチユウコ(画家)
死人に口なしと言うけれど、ゾンビにはちゃんとあった。耳を傾けたら、人類が何を見失っているかを教えてくれた。でも、耳を傾け過ぎて、噛まれて自分もゾンビになった。
A. 悪口ゾンビ
─ 尾崎世界観(クリープハイプ)
これほどまでに豪華なキャストを、こんな役で、こんな形で。
驚きと楽しさの連続。監督のセンスが光る。
この全く新しいゾンビ映画を、ぜひ劇場で目撃してほしい。
A. マイルゾンビ。旅行とマイルが大好きだから。
─ 瀬戸あゆみ(ブランドディレクター/モデル)
ジャームッシュ監督が、絶妙なバランスで作り上げた「ゾンビ映画」の迷宮を、ゆるく、軽く、思う存分、さまよえる、本当に楽しい、現代の、ゾンビの、映画。
A. 声、小さめのゾンビ
─ 瀬田なつき(映画監督)
こんなハチャメチャな映画久々に観た!これはジャームッシュの狙いなのか?
彼はそれほどまでに怒っているのか、それとも人間とその社会が堕ちるところまで堕ちてしまったのか。
A. 広島カープ・ゾンビ
─ 中川龍太郎(映画監督)
アダム・ドライバーのナタの振り方が最高です。
あれは巡査ロニーなの?カイロ・レンなの?アダムなの?ロメロへのオマージュかも。誰か教えて!
いや、ジム・ジャームッシュのゾンビとなってずっと議論したい!
A. タクシー乗りたがりゾンビ
─ 前野朋哉(俳優・映画監督)
なんと贅沢なゾンビ映画!
ゾンビ達も時代と共に変化していて〝推しゾンビ〟選びが大変そうです。
シュールなのにめちゃくちゃ笑えて色々な潔さにスカッとします!
A. アニマルゾンビ。動物好きだから
─ 秋山ゆずき(女優)
あのイギー・ポップがゾンビだなんて!腹を抱えて笑いつつ、もし自分がゾンビになったら何に執着するのだろうと考えてゾッとした。ジャンルマナーをおさえながらもジャームッシュらしい文明論になっているので、未知のウイルスが蔓延する今こそ見てほしい!
A. タバコ・ゾンビとにかくやめれないので
─ 菊地健雄(映画監督)
アダム・ドライバーと、ビル・マーレイが並んでいる。それだけで、もう面白いのに、ゾンビがでてくるから、もっと面白い。それで、結構怖い。
A. 酒ゾンビ
─ 沖田修一(映画監督)
我々は、メタゾンビというまったく新しい存在を目の当たりにする
A. 読書ゾンビ
─ 荻上チキ(評論家・TBSラジオ
「荻上チキ・Session-22」パーソナリティ)