イントロダクション

“ここではないどこか、、、
もっと素敵な人生が待っているはず”
あくなき理想を追い求める女性の魂の奥深くに迫る、ウディ・アレン監督最新作

『ミッドナイト・イン・パリ』では1920年代黄金時代のパリへ、『カフェ・ソサエティ』では1930年代のハリウッドへと観客をタイムトリップさせたウディ・アレン監督。最新作の舞台は1950年代、NY・コニーアイランド。女と男の恋と欲望、嘘と裏切りを乗せて、まわり続ける観覧車。そこから見える景色は、うっとりするほど美しいけれど、同じ場所を回転するだけで、どこにもたどり着けない――。夢のように美しい映像で人生の切なさを描ききった、名匠ウディ・アレン監督の恐るべき野心作が誕生した。

ウディ・アレン作品、初登場!
ケイト・ウィンスレットが魅せる、新境地の演技

安定を願いながら刺激を求め、真実の愛に憧れながら刹那の恋に溺れ、ここではない、どこかもっと素敵な人生が待っているはずだという切ない夢にその身を投げ出す、情熱的な主人公ジニーを演じたのは、ケイト・ウィンスレット。世界的大ヒット作『タイタニック』で本格派女優として地位を確立し、オスカーに7度もノミネート、『愛を読むひと』で遂に同賞主演女優賞に輝いた彼女が満を持して、アレン監督作に初出演。「最高峰の演技力を誇る女優でないと成立しない」という監督の要望に見事に応え、映画史上最難関の役どころに挑み新境地を開拓。その圧倒的な演技は、世界中で大絶賛されている。海岸で働くライフガード役に同じく、アレン作品初登場となる、ジャスティン・ティンバーレイク。前作から続投のヴィットリオ・ストラーロの撮影による、詩情豊かでカラフルな映像がスクリーンを彩る。